凸凹な空気

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かいよう

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独立行政法人海洋研究開発機構JAMSTEC)の横須賀本部にて施設の一般公開があり、そこに出かけてきました。

その、公開イベントの一つの「目玉」が海洋調査船「かいよう」。

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海洋調査船といっても何をやってるのかよくわかんないので具体例を挙げると、
「トライトンブイ」と呼ばれる、観測ブイの設置・回収、エアガンによる人口地震波で海底地殻構造の調査、音響測深機を使用しての海底地形精密探査等々。

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全長62m、総トン数3350tとそれほど大きくはない船なんですが、近くで見ると大きく感じますねぇ。見ての通りの双胴船ゆえ甲板が広く、幅広な船体だからかも。

今回の施設公開、なんと、この「かいよう」の乗船体験(横須賀港猿島沖まで約1時間)もありとのことで、わくわくしながら行ったのです。

けど、カンの良い皆様方はすでに予想されていると思いますが・・・はい、そのとおり、乗船希望者全員が乗れるわけではありません。抽選に当たらなければなりません!

会場に到着してすぐに抽選の申し込み・・・結果はのちほど発表とのことで、しばらくは会場内の展示物を見学・・・。



きっと、抽選の結果を予想している方いるでしょうねぇ・・・(^^;

みなさんのご想像通り、抽選漏れです・・・orz

が、乗船体験のクルージングは出来なくとも、船が桟橋に帰ってきてからの停泊中に船内の見学が可能とのことで、無論、これに参加です。

ちなみに、この「かいよう」についてのスペック等についてはJAMSTECのホームページに詳しく載ってるのだけど、ここでもさらっとご紹介。

先にも述べたとおり、全長62m、総トン数3350t。

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幅28m ←さすが双胴船、広々~♪
船を正面から見たとき、水中の下部船体と甲板のある上部船体をつなぐ構造体の細さが際立って見えます。

航海速度13ノット←普通の貨物船なみ。「速さ」は求めず、燃費重視ということなんでしょう。

主発電機関 ディーゼル機関 1,250kW 4基

主推進機関 誘導電動機 860kW 4基

主推進方式 可変ピッチプロペラ 2軸

どうやら、ディーゼルエンジンの動力をそのまま推進軸に伝達するのではなく、エンジン動力で発電機を動かし、その発電機で得た電力でモーターを回し、その回転力をプロペラ(推進軸)に伝達するというシステムらしい。微妙な速度調整を要するから、こういう方法を採用してるんだろうなぁ、と推測。
ちなみに、この他にサイドスラスターが前後各2基、左右それぞれ同様に装備されているから、合計8基ものスラスターが装備されています。洋上での、海水ではなく「測地系」における絶対座標上に静止するための装備なんでしょうね、すごい数(‥;

桟橋からタラップを上って乗船。すると、手の消毒にご協力を、と消毒用アルコール。
新型インフルエンザ対策というわけか。

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まずは広~い外部甲板。ここで機器の整備、使用前準備等が行われ、船尾の大型クレーンで機器の上げ下ろし。実際の運用時はここにびっしりと観測機器等が並ぶそうです。

操舵室も見学できました。が、思ったよりも狭く、室内は見学者でごったがえしていてじっくりと見るのは不可能・・・かつての上野動物園のパンダのように「立ち止まらないでください」とは言われなかったけれど、それに近い混雑ぶりで残念。
操船関係の機器配置は、パッと見で一般船舶と同じ感じ。8基のスラスターを操る、この調査船ならではのインパネとかじっくり見たかった・・・。

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←主機操作のコントロールパネル

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←外部甲板につながる、船体中央部の格納庫内部

エンジンルームも見たかったけれど、見学ルートに非ず、残念。