父親たちの星条旗(原題:Flags of our fathers)

現在ロードショー中の映画「父親たちの星条旗」。
クリント・イーストウッド監督による、太平洋戦争中の激戦地である小笠原諸島の硫黄島
を題材にしたもの。戦争当事国である日米双方の視点から2本の作品が作られ、本作品は
米国側から見た硫黄島戦である。
戦争の非情さと、国にとって都合のいいように「利用される」兵士を描いているこの作品、
「硫黄島」のシーンは、なんとアイスランドでのロケであった。エンドクレジットを見る
までは全く気づかなかったけれど、そういえば、アイスランドには映画に出てきたような
黒い砂浜があったな・・・と気づいた次第。

硫黄島は戦前、一般の人も生活していたけれど、戦争のため強制的に立ち退かされ、戦後半
世紀以上を経た今も島へ帰ることを許されていない。現在、島には自衛隊の基地がある
だけで、当然、交通機関もない。自衛隊関係者の他は、その戦争で肉親を亡くした
遺族の墓参団だけが上陸を許されている。