凸凹な空気

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エビのスープ

ブルーラグーンツアーのピックアップをすっぽかされて、腹立たしい日の昼。
あとは特に予定もなく、Reykjavik市内を歩きまわろうにも天気はイマイチ。結局、雨にぬれながら歩くことになるわけだけど、この後に。

けど、時間も時間だし、ひとまずは昼飯でも食べて気を落ち着かせよう、ランチはどの店に入ろうかと思いつつ歩き出し、ふと昨年のことを思い出す。前回の訪氷時、それと知らずに店の前を通過してしまったものの、帰国後に「エビのスープが美味しい」と教えられた店が近かったな、と。

そこがこの店↓
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(夏ならば)ホエールウォッチングの船が出る桟橋に近い質素な(?)感じの店。


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看板に"ロブスタースープ"とあるとおり、エビのスープが売りの店なんだろうと思いつつ、店の戸をくぐる。ちなみに"ロブスター"とは言っても、日本人が連想するような大型のオマールエビではなく、テナガエビを大きくしたような、ザリガニ系のエビ。ちゃんと調べたわけじゃないけれど、おそらくはヨーロッパで"スカンピ"とか"スキャンピ"と呼ばれる"ヨーロッパアカザエビ"だと思われる。スープの中にこのエビの身も入ってるんだけど、殻ははがされて、身もほぐしてある状態だから、エビ元の姿はわからない。けど、他の店でも「ロブスター」と名の付くスープにはエビの身が殻をはずされた状態で、ころんと入ってるのを見ると、オマールエビのようなデカイヤツではないことは容易にわかる。では、ロブスターと言っているのは間違いかというとそうでもなく、そのヨーロッパアカザエビはオマールエビを含むロブスターと近縁種なのだとか。

さてさて、店に入ったものの、店内にメニューらしきものがない。他の客はというと皆同じスープを飲んでいる・・・おそらく、それがロブスタースープなんだろうなぁ。皆同じものを食べている(飲んでいる)ということは、この店はロブスタースープ専門なんだろうか?

ま、目的はエビのスープであって、他にメニューがあろうがなかろうがとりたてて問題にはならない。で、店の奥に立つスタッフに、

"ロブスタースープある?"

"Yes"

"いくら?"←めちゃくちゃ高かったらどうしよう、とちょっとドキドキ。

"950"

"それを一つ"

注文を済ませてホッとした所で店内を見渡すと、質素というよりバラック小屋のよう
な(^^;。あるいは、倉庫の一部を店舗に使っています、というふうな感じ。

ほどなくして供されるロブスター・スープ↓
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パンはスープとセットになっているようで、パンを別に注文したわけではないので、念のため。アイスランドでロブスター・スープを食べる(飲む)のは今回で2回目。前回は昨年の訪氷時に"Humarhusid(←英名だと「ロブスターハウス」)"にて。"Humarhusid"はTjorn東岸のFrikirkjuvegur(通り)から続くLaekjargata沿い(東側)にある、観光客にも超有名なエビレストラン。そのレストランの話はちょっと置いといて・・・
今回食したロブスタースープは、ロブスターハウスのものと比較して味付けが濃く、ロブスターハウスのそれを上品な味とするならば、こちらは素朴な味。どちらもおいしいことにはかわりはないのだけれど。ちなみに、ほぐしたエビの身(かなりやわらかく、ふわふわ)が入っております。スープと共に出てきたパンをスープに浸して食べるのもまた美味しいのでした。

ちなみに、(日本の)スープストックトーキョーの「オマールエビのビスク」に味が少し似ています。