凸凹な空気

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JALの747営業終了

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昨日(3/1)、JALボーイング747型機(←いわゆるジャンボ機)のラスト(営業)フライトがあったそうで、いくつかのニュース番組でこのことを取り上げてました。
その際に語られる、決まり文句・・・

「燃費の悪いジャンボ機」

このフレーズ、毎度のことながらかなりの違和感を感じてしまうんですね。私は。

「燃費の悪いジャンボ機」と語られることの前提として、航空会社の収支改善、経営の効率化のために退役させる・・・ということが含まれているわけで・・・
なんか、ジャンボ機が航空会社の経営悪化の原因になっているかのような報道内容だなぁ、と。

たしかに、ジャンボ機の燃費が良いとは言えないけれど、それは最近の新型機との比較の結果であって・・・最新のエンジンを使用している新型機と比べたら、初就航からおよそ20年というジャンボ機(B747-400)の燃費が見劣りするのは当たり前の話。

もはや機齢も若くなく、旧型機となってしまったジャンボ機を退役させ、新型機と交替するというのは自然な流れなのに、なんでいちいち「燃費の悪い・・・」という枕詞がくっついてしまうのか。航空会社の経営計画の報道発表の中で、「燃費の悪いジャンボ機」という言葉があるから、マスコミ側もそれと同じ言い方をしているだけなんだろうな、とも思うけれど、どうも「違うなぁ」という感じがつきまとってしまうんですよね。

今となっては、ジャンボ機(B747-400)の燃費が良くないのは事実ではあるけれど、航空会社(JAL)の経営悪化の原因は使っている飛行機にあるわけではなく、会社の体質によるもの。高すぎる人件費、労働組合問題等々・・・。
もっとも、元が国策によって設立された特殊会社ということから、政治家の食い物にされたことも大きな原因の一つだろう(←この点、ほとんど報道されませんね)し、この点については気の毒だなぁとも思うんだけど。

かつては、世界で最も多くのジャンボ機を運用していたJAL。しかし、切羽詰った経営状況ゆえ運用機数を急激に減らしてあっという間に運用ゼロに。羽田、成田では、ほんの数年前まで、ずらっと並んでいたJALのジャンボ機、営業終了というニュースを聞いてもあまり実感が湧きません。

※現在、最新のエンジンを搭載した新型ジャンボの開発がボーイングにて行われています。