凸凹な空気

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Myvatn

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"Myvatn"は今回の訪氷の主目的地。主目的地とは言っても"Myvatn"そのものが目的ではなくて、その周辺を巡るのが主な目的というところ。アイスランドの観光地の中でも人気が高く、宿もとりにくいらしい。ガイドブック、"lonely planet"にも、夏のハイシーズン中は満室が多く、空きを見つけても、それを即確保しなければ2度目は無い、というようなことが書かれていたりするんです。実際、私が出かける日程で空きがあったホテルは1軒のみでした。むろん、即確保したわけです。
"Myvatn"というのは、アイスランドで4番目の大きさをもつ湖の名前。湖自体は見たところ何の変哲も無いただの大きな水溜りのようなもので、これだけではたいした観光地にはなりえないだろうな、と思うようなところなのだけど、この湖の周辺は火山島特有の地形・光景が多数散在していてとても興味深いのです。新旧の溶岩流の跡、典型的な噴火口を持つ火山、アイスランド特有の地殻の亀裂「ギャオ」、火山ガス・熱湯の噴出口等々。
湖であるMyvatnも、見かけはたいしたことないものの、実は自然科学的に実に面白い特徴を持っているのです。(さっきと言ってることが違う?(笑))
Myvatnは平均水深が非常に浅く、2m程度しかないらしい。けど、普通なら冬には簡単に凍り付いてしまってもおかしくないのに、湖底から温水が湧き出しているとかで1年を通して凍らないのです。その結果、どうなるか・・・・・。

NHKの番組でも紹介されたので、既に知ってる人も多いと思うけれど・・・・・

虫が非常に多いのです。生息に適した条件が揃っているということなんでしょう。そして、その虫をエサとする水鳥が多く集まるのです。

Myvatnの"My"はユスリカの仲間の虫の名前で、Vatnは水とか湖を意味するので、Myvatnはそのまんま「ユスリカの湖」を意味します。

("Myvatn"はカタカナではミーヴァトンと書かれているけれど、現地でミーヴァトンと言っても通じませんでした(^^;
ミーヴァトンのトンはほとんど発音しないようで、「ミーヴァー」と言う人が多かったように思います)

NHKでは、ユスリカが大量発生して、巨大蚊柱を形成する・・・と、その映像と共に紹介していたけれど、尤も、巨大蚊柱なんていつも見られるわけでもなく、1年のうちの極限られた期間のみの現象であって普段はそこまではユスリカも多くは無いハズ。けれど、ガイドブック、観光案内サイト等に「虫がうっとうしい・・・」とか書かれているから、多少の覚悟はしていたものの、実際に訪れてみると虫が多いということはありませんでした。
が!

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Myvatnでは湖畔のホテルに2泊したのですが、そこを出発する日の朝、昨日までのどんよりとした曇りから一変、すかっと晴れて気温も急上昇。それまでどこに潜んでいたのか、待ってましたとばかりに羽虫がぶんぶんと(--;
東京あたりにいるユスリカよりも黒くて大型のユスリカ(My)は、「蚊」と違って人を刺すことは無いものの、やはりうっとうしい存在。そのユスリカよりも、人の回りをまとわりつくように飛んでさらに五月蝿いのが小型のハエのような黒い羽虫。昨日までは気温も低かったけれど、風がやや強かったのも、虫が目立たなかった原因というところなのでしょう。風が強いと、その風に羽虫が飛ばされてしまうから。

養蜂家のごとくネットを頭から被っている観光客もちらほら・・・私も欲しかった(^^;