凸凹な空気

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木星の月

月食の当日、皆既食になる前にカメラのピントを合わせておこう、と思っていたら、月食が始まる時刻には月に雲がかかって朧月夜。

こんな状態でピントを合わせるのは難しいよなぁ・・・と思っていたら、雲がとれたのは皆既になってからでした。皆既食の月に(一眼レフ)カメラを向け、ファインダーに月を捕らえるのは問題ないのだけど、予想していたよりも皆既中の月が暗くてピントの山が掴めない。

それでは、と、こんな時の代替手段、明るい星でピントを合わせてから月にカメラを向ける作戦に変更。幸いなことに、1等星さえ霞んでしまいそうな明るい都会の空の中でもギラギラと輝く星(木星)があったので、そちらにカメラを向けたのです。その木星であっても、ペンタプリズムのファインダーでピントを追い込むのは、やはり困難。そこで、最近のデジタル一眼レフでは標準装備のようになっている、カメラの背面モニターを使ったライブビュー表示に切り替え、そして、フォーカスしやすいように拡大表示。フォーカスリングを回してピントを追い込んでいくと・・・思わず「おぉっ?!」と叫んでしまった。心の中で、ですが(^^;

こんなものが見えてきたのです。
イメージ 1

中心の明るい星が、もちろん木星で、その周囲に小さな点が・・・
そう、木星の衛星です。ガリレオが発見したことから「ガリレオ衛星」と呼ばれる、木星の4大衛星が見えてきたのです。撮影してみると、4大衛星が4つとも写っていました。
(モニターの設定によっては、3つしか見えないかも?)
木星の右下に1つ、左上に2つ、そして左上の、木星から遠いほうの衛星の左隣にもう一つ、暗い衛星が。今、手元に木星の衛星の暦の資料が無いので、どれがどの衛星なのかわからないけれど、最も暗いものは光の反射が最も弱いカリストかな?

ガリレオ衛星は、小型の双眼鏡でも見えるから、300mmにテレコンという長焦点レンズであれば見えても不思議はないのだけど、まさかこんな普通のカメラ機材でガリレオ衛星が見えるなんて、正直驚きでした。