凸凹な空気

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大井川鉄道 C11 190

くどいようですが、今月は鉄道ネタでいきます!(笑)

さて、先日、大井川鉄道へ出かけてきました。18きっぷで、しかも日帰り・・・(^^;
さすがに普通列車しか乗れない18きっぷで大井川日帰りはちょっときびしいものがあるけれど、一応、スケジュール的には可能なんですね。東京駅から大井川鉄道の始発駅である金谷までおよそ3時間半ですから、疲れるけれども。

今回の目的は蒸気機関車牽引列車の撮影。大井川鉄道は乗車(車窓観光)目的で過去数回訪れているけれど、撮影目的で出かけるのはおよそ二十年ぶりくらいかな。沿線の様子もそれなりに変化がありました。

で、蒸気機関車牽引列車を撮影するとなれば、やはり蒸機らしく煙をもくもくと吐きながら走っているところを撮りたいところ。蒸気機関車というと、(一般的に)常に煙もくもく・・・という印象があるかもしれませんが、実はそうでもないんですよね。そりゃ、石炭を燃料として燃やしているわけだけら、多少の煙は常時でているわけだけど、「もくもく」とは出てません。では、いつ「もくもく」状態となるかというと、「力行(りっこう)」の時。力行というのは、自動車でいうとアクセルペダルを踏んでいる状態。要するに、パワーONの状態で、蒸気機関車の場合は「加減弁」と呼ばれる蒸気の調節弁を開けている時がそれです。蒸気機関車の構造は、大雑把に言ってボイラーとそこで生じる蒸気を動力に変換するシリンダーとピストン、そしてそれを動輪に伝える連接棒・連結棒で構成されています。加減弁を開けると、蒸気がシリンダーに送られピストンを押す。すなわち、パワーONになります。そして、ピストンを押して使用済みとなった蒸気は煙突から煙と共に吐き出される(使用済みの蒸気を使って煙を押し出すイメージ)わけで、これが力行時に「煙もくもく」となる理由です。

さてさて、煙が出る力行シーンを撮ろうとした時、当然、力行状態で走りそうな場所の選択が肝心なわけです。例えば、駅を発車する時とか、上り坂を走る時とか。今回は上り坂になっている場所を選んで、蒸機列車を待ち構えました。
列車がやってくる時刻が近づくと、機関車の警笛(汽笛)が聞こえ、期待と緊張でカメラを構える手に(無意識のうちに)力が入ります。(←あまり力が入りすぎるとダメなんだけどね(^^; )
リズミカルなドラフト音(←力行の証)が聞こえてきて、ファインダーに煙を吐き出す機関車が見えた時、「この場所を選んで良かったぁ!」と思ったのです。

が。

イメージ 1


撮れたカットを見てみると、あまり煙がでてません。
この撮影場所、私のすぐ後ろ、列車の進行方向にトンネルの入口があるのですが、そのトンネルに備えて(?)か、運転士が加減弁を閉じてしまったようです...orz
ちょうど、上り勾配が緩くなるポイントでもあったわけですが、惜しいなぁ。
まぁ、このへんは運転士のさじ加減でしょうから、アタリハズレがあるのも仕方ないわけですけどね。

また次の機会に期待するとしましょう。