凸凹な空気

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金環日食2012 その3

金星関連の記事を先行させてしまいましたが、もう一つ金環関連を。

皆既日食、あるいは金環日食時、太陽の縁と月の縁が重なる瞬間に、月の表面の凹凸の凹んだ部分から太陽の光が洩れてビーズが連なったように見える「ベイリービーズ」という現象があります。このベイリービーズを見る条件としては、太陽の光が強い金環食は皆既食と比べると、やはり不利・・・とはいえ、見えないことはないのでダメもとでこれの撮影にもトライしてみたのです。

ベイリービーズの弱い光を捉えるために、意図的に露出オーバーの状態にカメラをセット。
太陽の縁と月の縁が重なる瞬間を、日食グラス越しに太陽を見ながら待つ・・・。

第2接触の時は撮影失敗。やはり、ちゃんと秒単位で太陽と月の接触時刻を調べておくとかしないと無理かな(^^;。でも、自分の目で太陽のリングが出来る瞬間を見ることができたから、「良し!」ですね。

そしてベイリービーズ2回目のチャンス、第3接触・・・やはり露出オーバーにカメラをセットして、日食グラス越しに太陽を見ながら待つ・・・・・

?!?!

すかさず、握っていたカメラのリモコンのボタンを押しこみ、レリーズ。
そして、撮れたのがこれ↓
イメージ 1

ベイリービーズとはいかなかったけれど、月面の凹みから洩れた光がハッキリと。
ベイリービーズ撮影としては失敗、けれど自分の目でこのとぎれとぎれの太陽の輪が見られたことにびっくり。そう、日食グラス越しに同様の光景が見えたのです。こういったものは、望遠鏡とかカメラで拡大しないと見えないと思っていたので、驚きです。
もし、今回が金環でなく皆既食だとしたら、この洩れた光がダイヤモンドリングの輝きになっていたことでしょう。