凸凹な空気

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イエローナイフ4

今回のイエローナイフ行きはオーロラ観賞が目的。以前出かけた、日食ツアー参加の仲間と4名でオーロラツアー(往復の飛行機と宿泊、現地のオーロラ観賞プログラムがセットになったもの。添乗員なし。)に参加したわけです。私は、オーロラを見るなら寒すぎるイエローナイフよりも、それほど気温が下がらないヨーロッパ方面に行きたい、と主張したものの、他のメンバーは晴天率の高いイエローナイフを主張、3対1で私の負け(^^;

イエローナイフってさ、マイナス30度だよ?大丈夫?」と言うと、私のほかの3人のうち2人はイエローナイフに行ったことがあるらしく、「寒いけど大丈夫。マイナス20数度くらいだし、防寒着のレンタルもあるし。」と。

で、実際に行ってみればマイナス30度を下回る気温・・・言わんこっちゃない(--;
イエローナイフの経験をしているメンバーもこの超低温は想定外だったらしく、「マイナス30度は、マイナス20度とは次元の違う寒さだ!!」と。
ほら見たことか(笑)・・・と腹の中で思うものの、自分も最終的に同意したわけだし、マイナス30度も覚悟の上。はたして、この超低温がどんなものなのか、「こわいモノ見たさ」で興味もあったわけで、特にしこりになるようなものも無くノープロブレム。

それはともかく、マイナス30度を下回る低温は「寒い」を通り越し、「痛い」も通り越し、「凍傷」のキケンが現実として、それこそ肌にささるように直接感じられるという、初めての経験。肌が外気に触れれば痛いし、多少でも風があれば、風上に顔を向けると目が痛い。まともに目があけていられず、けっこうツライ。今回の同行者の一人から「涙が凍って瞼がくっつく」という話も聞いていたから、スキー用のゴーグルを準備していて本当に良かったと実感。もちろん、オーロラを見る都合もあるから、できるだけ透明度の高いものを調達しているわけですが。

さてさて、そんなオーロラツアーでありますが、オーロラはもちろん夜にしか見えません。日中はどうするか?
夜のオーロラ観賞に備えて休んでいる、というのももちろん有りなのだけど、せっかく遠いところまで来ているわけだし、多少は観光したい。ということで、事前に話しに聞いていた「空からカリブーの群れを探す」ツアーに参加しようと思っていたのです。けど、現地のツアーオペレーター(←日本人です。言葉の不自由がなくてありがたい反面、海外に来ているという実感が削がれるという面も。←わがまま)によると、気温が低すぎて、空からカリブーのツアーは催行していないとの残念なお話しが...orz
それじゃ、と別のオプション、「犬ぞり」の体験はどうかと。
正直言って、「犬ぞり」はあまり興味がなく(^^;
犬ぞりは乗るより見てるほうが面白いんじゃなかろうかとも思ったのだけど、犬ぞりツアーの現場に行くのにもツアー参加が必須になるわけで、仕方なく(?)そのツアーに参加することに。けど、日中の明るい時間帯にイエローナイフの郊外の景色を見ることもできるというメリットもあることに、ピックアップのバスの車中で気づくのでした(^^;

閑話休題・・・前置きが長すぎました。

犬ぞり、実際に体験してみると、これがなかなか面白かったのです。
百聞は一見にしかず、百見は一体験に及ばず。
やはり、何事もやってみなけりゃわからないもんです。
イメージ 1

犬ぞりは10頭曳き、主に林間のコースを走ります。後ろから犬たちを見てると、やる気のあるヤツ、やる気のないヤツ、それぞれ個性が見て取れて面白いし、犬が走ってる姿も思いのほかキュートで(^^)。
イメージ 2

しかし、皆、足の肉球むき出しなんだけど、冷たさは感じているのかね??

そして人のほうは・・・気温マイナス30度の中で風を受けるから、体感温度は一体何度なのやら。ガイド曰く、体感温度はマイナス45~マイナス50度にもなるというので、フェイスマスク含めて防寒装備が不十分な人は犬ぞり体験お断り、なのだそうで。そりゃそうでしょうねぇ。冗談抜きで凍傷になってしまう。実際、それなりの装備でも顔とか手は相当冷たい、痛い、という状況のようでした。私はフェイスマスクを被り(目だしフリース)、さらにスキー用のフェイスマスク(ネオプレン生地)を着用、そしてイヤーマフとニット帽。そしてスキー用ゴーグルという完全防備で(頭部は)寒さ知らず。
(ゴーグル使ってた人は私一人だけでした(笑))