凸凹な空気

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上弦の月2

前回はフィールドスコープに一眼レフを接続した時のブレとの戦い(笑)だったのだけど、今回は、いわゆるコンパクト型デジカメをフィールドスコープに接続して撮ってみた話。
コンパクト型デジカメ(以下コンデジ)は一眼レフと違って、ミラーのような振動源がなく、ブレを抑えるという点でこちらは有利。もちろん、コンデジ用の(フィールドスコープ用の)アダプタというものもあるわけです。けど、コンデジの場合、そのアダプタが多くのコンデジで使えるというわけではなく、残念ながらアダプタを使ってフィールドスコープに接続できるコンデジはかなり限定的になってしまう。それというのも、ほとんどのコンデジにはアダプタと接続可能な「フィルター取り付け用溝(←ネジ切りしてある)」が無いんですよね。フィルターとかコンバーターレンズを取り付けるためのアダプターチューブがオプションにあれば、そのアダプターチューブとフィールドスコープのアダプタを接続することができるんだけど。そんなデジカメも極少数で。
(ちなみに、一眼レフの場合は、レンズ脱着に使用するマウントにアダプタが接続可能なため、コンデジとは逆にほとんどの一眼レフはフィールドスコープに接続可能。さらに、フィールドスコープに接続可能なカメラであれば、天体望遠鏡や顕微鏡にも接続可能でしょうね、おそらく。)

今回は、2003年の火星大接近の際に、天体望遠鏡とあわせて購入したNikon coolpix4500を使用。このコンデジ(コンパクトとは言いがたいサイズだけど)をアダプタを介してフィールドスコープに接続する・・・けど、カメラ側のズームレンズがワイド寄りでは「ケラレ」が発生。ケラレを避けるには、やはりテレ側にズームしてやらないとならず、ちょっと倍率が(日食時のコロナを撮るには)過剰気味。プロミネンス狙いならいけるかな。あと部分日食とか金環日食・・・そして月面の撮影にはちょうどいい感じ。
(一眼レフを使う場合とコンデジを使う場合ではフィールドスコープ側のアイピース(接眼レンズ)を換えてやる必要有り)

イメージ 1


上弦の月では、初めて(有人)月面着陸を成し遂げたアポロ11号の着陸地点、「静かの海」が見えているので、そこを拡大してみました。上の月面写真のオレンジ枠内を拡大したものが下の写真。

イメージ 2


そのほぼ中央部、緑の円内がアポロ11号の月着陸船「イーグル号」が降りた場所。
今でも、そのイーグル号の着陸用ステージがその場所に残っているハズ。運が良ければ、その着陸用ステージが太陽の光を反射して「光点」として見られる・・・かもしれない。

無理・・・か(^^;??

ここ、ちょうど月のウサギの顔の輪郭あたりですね。


※ミラーの振動が無いという点においては、昨年、パナソニックが第一号を売り出したマイクロフォーサーズも高倍率撮影には有利ですね~。