凸凹な空気

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蠅捕草(ハエトリグサ)の花

一度見たら忘れない、いかにも「虫を捕ってやるぞ」という外見を持った特徴的な捕虫葉ゆえに誰もが知っている、おそらく日本で一番有名な食虫植物。

一般的には、「ハエトリソウ」とも呼ばれるけれど、「ハエトリグサ」というのが正式な和名らしい。σ(^^)が子供の頃に見た、本だったかパンフレットには「ハエジゴク」と紹介されていて、しばらくは「ハエジゴク」という名前なのだ、と思い込んでいたのだけど。
「ハエトリ・・・」とは言っても、ハエ以外の虫も捕るし、むしろハエでない虫を捕ることのほうが多いかも。ちなみに、英名は"Venus flytrap"。

人によっては毒々しい(?)と思われるような、その外見から熱帯の密林に自生していると思われがちだけど(以前は、私もそう思っていたんだけど)、実は北米原産の多年草で、温帯の湿原がその故郷。ゆえに、日本での栽培もそれほど難しいものではなく。

けど・・・

その、いかにも強そうな外見とは裏腹に、実はデリケートな植物で、栽培方法を間違えると簡単に枯らしてしまうから注意が必要。湿原に自生している、ということ自体、その植物の「デリケートさ」を象徴しているわけなんだけど。

実は、かなり昔、ただ面白い格好をしているというだけで、何も考えずに花屋でハエトリ草を買ってきたものの、たちまちのうちに枯らしてしまったことがあって・・・。

その当時は面白がって意味もなく葉をつついて葉を閉じさせたり、ダンゴムシとかアリを葉の上に落として捕まえさせたりしていたんだけど・・・いや~、無知だったとはいえ無茶をやったもんだな、と(苦笑)。このハエトリ草、食虫植物とは言ってもかなりの少食ぶり(?)らしく・・・。葉の開閉自体も、ハエトリ草にとっては体力を相当消耗することのようで、一枚の捕虫葉が開閉できる回数はせいぜい2~3回が限度らしい。Webで調べてみても、一つの株が春から秋にかけて虫を10匹程度捕まえれば十分のようです。つまり、人が無駄に葉をいじる、閉じさせる、虫を落とす・・・というのは、やってはいけないこと。

育て方を知らずにハエトリ草を買ってきて、すぐに枯らしてしまう一番の原因はコレでしょうね。自分の場合も含めて。
当然、室内の虫取りには全く役に立ちません(^^;

あと、注意しなければいけないのは、絶対に水を切らしてはイケナイ、ということ。湿原の植物ゆえにうっかり水を切らしてしまうと、これは致命傷になってしまうのです。毎日水をやる、ということが出来ない無精者のσ(^^)の場合は、水をはった洗面器に鉢ごとつけてしまう、いわゆる腰水という状態をキープ。

デリケートな植物だけど、これら2点の注意事項を守れば、食虫植物としては比較的簡単に育てられるようです・・・・・。

イメージ 1と、いうわけで(?)、昨年の夏にホームセンターで買ってきたハエトリ草の花が咲きました!3月頃、その捕虫葉が全て枯れてしまった状態の中(冬は葉が枯れるのが正常)、すっと顔を出した「花茎」が徐々に伸び、5月にその長さが20cmを超えた頃にツボミが膨らみ、ついに開花!
捕虫葉の迫力からは想像できない、白く、かわいらしい花・・・
複数の花がまとまって咲いているのはきれいだろうなぁ、と思いつつ、最初の開花から数日後、そろそろどうだろうかと見てみたら・・・





なんと!

ほとんど花が終わっている orz...


イメージ 2

開花の期間、わりと短かかったんだ・・・(TT)・・・残念。
ハエトリ草の鉢、窓際に置いていてカーテンに隠れていたのが敗因ですな。

花茎の根元のあたりには、小さな新芽が出てきておりました。
来年こそは・・・!